恵比寿に暖簾を掲げる「鮨 くりや川」は、江戸前寿司の伝統を重んじながらも、既存の枠にとらわれない自由な発想を織り交ぜた、唯一無二のスタイルを追求する寿司店です。
2012年の開店以来、店主が大切にしているのは「一つ一つの鮨に、その魚に最も合うシャリを合わせる」というシンプルな考え方です。脂の乗りや風味に合わせて2種類の赤酢のシャリを巧みに使い分ける、いわば「変幻自在のシャリ」こそが、この店最大のこだわりです。魚だけでなくシャリによっても組み立てられる、唯一無二の食体験がここにあります。
店主は静岡県伊豆高原の寿司店を営む家庭に生まれ、18歳で修業を開始。東京・神奈川の名店、さらには日本料理や割烹の世界でも経験を積み、28歳で西麻布の寿司店の板長に就任しました。その6年後、恵比寿に「鮨 くりや川」を独立開業。「鮨屋をもっと楽しく」という想いのもと、江戸前寿司の技と広い和食の発想を融合させた店づくりを続けています。
コースでは前菜をまとめて出すのではなく、独創的な酒肴と繊細な握りを交互に提供。リズムの変化が、訪れるたびに驚きと感動をもたらします。魚の脂の質や個性に応じて異なるシャリを合わせることで、素材の魅力を最大限に引き出しているのも特徴です。
店内は、寿司店らしい緊張感と伝統的な清々しさを残しながら、現代的な要素をバランスよく取り入れた空間。大きめの花器や壁紙のワンポイントが緊張感をやわらげ、高い天井と磨き上げられたカウンターが心地よいひとときを演出します。付け場は「見られる場所」として誇りを持ってしつらえられ、カウンター席から職人技を存分に楽しめる設計です。
恵比寿という東京屈指のグルメエリアに位置する「鮨 くりや川」は、特別な日にも、リラックスした食事にもふさわしい一軒です。